TGIF!!

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【GOT】ゲームオブスローンズ 最終章 第3話

なめんとんのかワレーーーーー!!!??
という批判めいた感想が多いです。悪しからず。

無為無策無能だと思った序盤戦

突然現れたメリサンドルにエンチャントされて魔法剣ファイア乱れ打ち(ファイガなら勝てたんですかね…)ができるようになったドスラキ騎兵。
この魔法の演出はとても神秘的でよかった。
炎の数で減って行くドスラキがわかり、それによって視聴者の絶望感が増すことも、そうすることで制作側は騎馬戦の演出にかかる費用が大幅軽減できることもわかる。
戦後ウェスタロスの民に蛮族扱いされるドスラキの扱いに困るから戦死させることで在庫一掃セールしたのかなという憶測もたつ。
わかるけど!
それはすべてメタ視点での話であってだな?
戦術レベルで終わってますやん。

  • 圧倒的に数で負けている
  • その数は疲弊することもないスタミナ無限大の文字通りバケモノ
  • こちらに死者が出ると相手の駒を増やすことになる
  • ただしワイトは炎が弱点

これだけの情報は事前に分かっている(むしろ敵将である夜の王の居場所だけがわからない)んだから、初手で闇雲に突っ込むのではなく、敵味方が明確に分断されている状況で上空からドラカリスしまくるのが最適解なんじゃないの!? 違った!? 教えて偉い人!?

そしてさらに無能なのがそのドスラキ壊滅の様子を見て、ドラゴンが2頭とも持ち場を離れたこと。

おい! 一匹残しとけや!!!!!

デナもジョンも人望やらカリスマやらはあるかもしれないけど(私にはわからんが)、戦術・戦略ともにおそまつ&常に人に助けてもらっているんだから、指揮官に据えるのは間違ってたし、ほらやっぱり間違ってたわ〜と思う。その後の指揮系統グッダグダ。

二匹がホワイトアウトの中で一生懸命夜の王探してようが「あーはいはいー無駄に突っ込むから」としか思えない。おかげでドラカリスで溝に着火する予定が合わない。
ここで着火ウーマンメリサンドルの見せ場再び。今回がんばってる。
なかなか着火しなくて焦るメリサンドル。彼女をあんなに応援したのは初めてです。

この溝に関しても、もっと二重・三重に掘っておくべきだったと思うし(時間的に余裕がなかったのかもしれないけれど)、溝着火後もワイトをぼさっと眺めてないで油壺を投石機で投げて弓で炎を射かけて火計しろよ!と思いました。
ほーらだから肉布団で突破されるやろ!
ああ、ここに陸遜朱然の火計コンビがいれば!!!!三國無双脳)

唯一グレイワームという指揮官が有能できっちり統率されていたアンサリードだけがメリサンドルの着火も助けたし、あのときのグレイワームの臨機応変な対応がなければ、もっと悲惨だった。

指揮官大事。指揮レベル★2は死ぬしかないねん。

テラーオブウィンターフェル

ショートスピアでアリア無双していたけれど、さすがにスタミナ尽きて負けがこんで城内入ったアリアさん。
急にホラームービー。
火にびびってステータス大幅低下中のハウンド、ベリックをお供に城内へ。
あ〜これは…と思っていたら、やっぱりアリアを守ってベリック死亡。ハウンド覚醒。
それ自体はまだいいんだけど、前半のホラームービーいらなかった。
メリサンドルの予言がここへきて生きて、アリアに「死神に言う言葉は?」と投げかけ、それを受けたアリアが「Not today.」で覚醒状態になるのはよかった。アリアさん超主人公ぽい。

ジャイアントキラー・リアナ

城門を破ってジャイアントが入ってきたとき、もう玉砕覚悟でリアナ・モーモントが特攻。
体をバキバキにされながら目玉をひとつきにして巨人を倒す……ああ、リアナちゃん……!
無能なキンギンザノースでさえなければあなたが特攻しなくてすんだかもしれないのに…。
と、方向を捻じ曲げてまたジョンデナにヘイトがたまる私。

その辺の戦い

メイキングでも言っていたけれど、大きな戦いなんだけど、それを構成するのはひとつひとつの小さな戦いで、それらをカメラで追っていた。
それはわかる。
わかるけれど、開戦前に俯瞰した状態の戦術を視聴者に理解させていない、もしくはそんなもの存在していないからか、もうね、「なんでこいつらスタミナ無尽蔵のやつら相手に各個撃破やろうとしてんの? バカなの?」としか思えないわけで。
サムを助けて死んだエッドに対し、な〜〜〜んも役に立ってないのに生き残っているサムは一体…と思いつつ、まあそんなことより慣れないドラゴンに無駄に乗って遠くへ行って戦果も上げられず帰ってきたら落とされて、ヴィセーリオンとかくれんぼしてるジョンよりはマシですけども。あいつまじでなにしたいん。ブランのところに行きたかったの? だとしても視聴者に導線伝わってないから〜。

効かないドヤカリスもといドラカリス

炎が効くかどうか実はわかってなかったのだから、もうほんとデナのドヤ顔恥ずかしい。
そしてその後の夜の王のドヤ顏。
からの死者ワイト化。エッドやリアナの目がシャキーン。絶望。
うん、まあ、そうなるわな。
この辺から呆れてもはやどうでもよくなってきていた。

アンダーザクリプト

もともと地下室って隠れ切れるならいいけれど、逃げ場ないよね、と思っていたし、大方の予想通り、死者復活したらスターク家のご先祖皆々様そろってパーリナイになるんじゃないの、と思っていたのがその通りでしたね。だからさ、これもさ、誰か進言しよ?
サンサが威厳たっぷりでティリオンが小物に見えて、前者はいいけど後者が残念極まりない。

シオンの最期

弓の名手であることは描写されたかな、と思います。が。ブランを守るシオンがそばにいるのはいい。
ブランをおとりにして夜の王をおびき出すのであれば、ここが最後の砦やん?
もともと予定ではドラゴンがドラカリスする予定だったんだろうけど、ドラゴンライダーの2人、アホじゃん?
そこを見越してドラゴングラスもしくはヴァリリア鋼をもった伏兵を忍ばせておくべきだったんじゃないの?
そういうことを軍議でティリオンかヴァリスが進言すべきだったんじゃないの?
…と思ったんだけど、あいつら内政向き軍師で戦術的軍師じゃなかったわ……。
えーーーっと、防衛戦だし、満寵さん呼んで来てええええ!!!
まあそれはそれとして、シオンは納得できるところで最期を迎えられたから、まだマシなほうでした。
腹がたつのはそうならなくてもよかった要因が多すぎることにある。
好意的に捉えるのであれば、彼がああすることによって(神によって予定されていた)伏兵アリアが夜の王を倒せたということでもある。

ジョラーの最期

ワープしてきた…のはもういいとして、ジョラーはひたすらかっこよかった。
カリーシを守り、カリーシの腕の中で、カリーシに号泣されながら、「ただの傷です」と言いながらカリーシを守り切って死んだんだから本懐を遂げたといってもよい。
本当は女王になったとこを見たかっただろうけれど。
ジョラーとカリーシの組み合わせはカップリングというわけではなく(だって私はデナが嫌いだから)、理想の騎士のあり方を見せてくれるという点で素晴らしかった。合掌。

アリア特攻

変な声出ました。
「えっ、まじ!?」
「あ、ダメだ」
「おわ! 逆手持ち!!」

パリィィィィン!!!
ドラマティックな演出ではあったし、単品で見ればここはすごく好きです。
なぜか余裕ぶっこいてゆっくりブランに向かう夜の王とか、なんにもしないホワイトウォーカーとか、ツッコミどころはあるけれど、あの倒し方はアリアにしかできないことだった。

そういうわけで、腹の立つことの多い回でした。

声を大にして言いたい。

You did nothing, Jon Snow....(イグリットの声で)