ゼノブレイド2:クリア雑感3~キャラクター(敵その他)
前回味方ドライバーとパートナーブレイドを書いたところで力尽きたので、主に敵キャラクターレビュー。
キャラクター評はだいたいストーリー評につながる。
……というかですね。
発売前の情報ですでに様々なブレイド情報が出ている中、イーラの人々の名前が全員和風の名前だったから、発売前から「こいつらブレイドじゃね?」と思ってみていたので、彼らのブレイドバレに関しては大して驚きもありませんでした。
もちろんマンイーターやらブレイドイーターのことは知らないから、そっちは「ああ、だからブレイドだけど同調できたり単一で戦えたりするんだ」という納得はありましたが。
そんなわけで、まずは筆頭、シンさんからいきましょう。
シン
ラウラに一途野郎。
いきなり余談ですがラウラがFEifのヒノカすぎる。
FEやってるゼノ2プレイヤーは絶対みんなそう思ったはず。
まああからさまに「実はいいひと(?)」設定を序盤からもりもりてんこ盛りにされていたので、本当に途中で仲間になったらイヤだなあと思っていたのですが、そこはさすがに一線引いていてくれたのでよかったです。
幼女ラウラを毒親から救って、育てて、愛しちゃって(?)、なんだこのマイフェアレディ。
死後も氷漬けで死体保存……なにそのロック(FF6/FF6で私が嫌いな2大キャラの一人)。
見た目がFF4のセシル(ディシディアバージョン)。
でも「シンの記憶から私(という存在)が消えるのが怖い」と、今わの際のラウラに言わせ、それが「呪縛」となって彼を縛り、ラウラを「食って」マンイーターとなったあたりはとても好きです。
絆を永遠に残せる方法を瀕死のラウラにシンが伝える(それも以前の彼が日記に残していたという…よっ、この根暗野郎!)シーンは、作中屈指のエロさだったと思います。え? あそこエロくない!? 直接的な性的接触がなくてもエロいでしょう!(エロエロ言うな)
まあでも根本的に真面目根暗野郎な性格だったせいで、やさぐれてメツと一緒に「ワイらなんのために生きてるん? 意味なくない? こんな世界滅ぼしちゃえ!」と振れ幅がでかいのがはた迷惑でしたね。500年間我慢していたってのもすごいですが。
あれだな、ブレイドシンは絶対スキル「忍耐力」持ってるね。
ラウラ関連はいいシーンが多かったから、もう少しまとめて見せるか、過去シーンで少しシンを操作できたらいいと思いました。
仮にDLで改めて聖杯戦争編とか来て、シンたちを動かせたとしても、その後の結果が本編でわかりきっているやつやりたくないんだよね……。
最初こそノムティスキャラで「は~(あきれ)」と思っていましたが、シンは章がすすむにつれ、わかりやすい設定のわりに、受け入れやすくなったキャラでした。そこは予想覆してよかったです。
メツ
みんな大好きメツさん。
ドライバー置いてけぼりでやりたいほうだいしすぎじゃね? と思っていたら、彼も天の聖杯でしたー、ってなんじゃそりゃ!
コアに触れて露出ツンデレヒカリを生み出したアデルもたいがいだけど、ガチホモっぽいメツを生み出したマルベーニも相当やで……。
彼の最高の見せ場はモルスの断崖でモナドをふるっていたところです。
敵ながら「ああ私も使いたい! モナドバスターしたい!!」と思ってしまう初代信者。
彼(というか結局は人工知能?)は自分の存在意義を問うというSFにまま見られる展開をあのナリでやっていただけなんですね。
ところでマルベーニを倒しても、やっぱりメツは生きていたので、天の聖杯はドライバーの死=ブレイドの死にならないのかな。
メツのドライバーがマルベーニってわかったときから「じゃあおまえ(マルベーニ)が死ねば解決じゃん」と思ってたんですが、そうわかっているうえで500年生きてるとしたら相当クソ坊主だなと思っていたら、クソ坊主どころの騒ぎじゃなかったですね。
作中でやたらと「メツは純粋」と言われすぎたせいで、わりといろいろな言動が可愛くすら見えてしまう、恐ろしい…。あのナリなのに。
ヨシツネ
かませ眼鏡以外の何者でもないと思っていたら、やっぱりかませ眼鏡だった。
以上。
……いや、あの、あんまり彼、優秀なところ見せてないよね? ムービーではあったかもしれないし、これまではいろいろしてたかもしれないけど。
唐突な脚本家キャラでカムイ使ってヒャッハーしてたらうっかりやられてカムイも葬られて取り乱して断筆w
カムイいないけどそもそもマンイーターだから戦えちゃうよー! でも負ける。
ええとこないですやん!?
あ、武器の弓はかっこいいので、あれは使いたかったです。
以上。
………。
ベンケイの妹ネタはマンイーターバレしたときにさっさとやっておいてください。
ベンケイ
まあ、誰もが思ったよね。ティファ(FF7)って。
私はティファが好きではないので、第一印象は悪かったのですが、恐ろしいまでの口の悪さに「これはこれでありか」と思えるキャラ付けでした。
彼女ももっと極悪エピソードをちゃんと描くべきだった。
毎回ただやられに出てきただけ。
サタとの過去エピがもっとあれば双方の死亡時にもう少し深みが出たと思う。
ピンで戦ったことがないので彼女自身の強さがあまりわからないのも残念。
(実際苦労したのサタの炎とか挑発だし…)
サタヒコ
イーラの中で一人作業量がやたら多いと思われる苦労人。
機械関係一任(一任、で人工ブレイド造りや戦艦造りまで一手に担う優秀さ)、ベンケイ回収係、きっとラウラの氷調整係もしていたに違いない。あ、氷はシンの能力か。
彼ばかりこんなにやることが多いのは、マンイーターじゃなくてブレイドイーターだからですかね?
ここだけは意外性があってよかった。
イーラの連中のなかでマルベーニに明確に殺意を持ってもおかしくない理由がある。
た!だ!
それを出すのが遅すぎだろ~~~!!
いや、発覚はあれでいいのかもしれない。
けれどそこに至る道中でもう少しにおわせるなにかが欲しかった。
武器が扇の二刀流ってのもいいです。
ただ彼はブレイドじゃないからどうあがいても自分で使えないんだよな~。残念。
さて、ここまでがノムティスキャラデザ。
コレクションワークを見てても思うのですが……ディシディアでもうすらぼんやり思っていたのですが……ノムティスって……右向きの顔しか描けないの!?
立ち絵に躍動感がない。
でもモデリングはすべてよかったと思います。
動くノムティスキャラはみんなカッコよかったです。
マルベーニ
出てきたときからシーモア(FF10)で、最後までシーモアだった。
いや彼はキャラデザがノムティスじゃないけれど。
シーモアすぎてもうやることなすことシーモアをググればほとんどマルベーニ。発端が母親なところも似ているし、ホムヒカをユウナに見立てればもう完璧シーモアだよ!
彼は強靭なスタミナと握力で世界樹に登ったわけですが、ムービーを見るに外壁からいってるよね?
どこかのタイミングで内部に入れないと、宇宙空間に出ちゃいますが……ああ、まあもういいや、彼のことは。
こんな胸糞悪いキャラがラスボスだったら、どうも締まりが悪いなあと思ったけれど、結局前座に過ぎなくてよかったです。
アデル
ヒカリを生んだ性癖を持つ英雄。
本作最高難度のダンジョン(だと個人的には思う)エルピス霊洞を生み出してくれてありがとうね! ほんとあのダンジョンクソだわ!!!! 出る敵も構造もブレイドの力抑制されることも最悪で、あそこで何時間食ったか……。
という私怨により印象が悪いですw
ずーっとフードをかぶっているせいで結局最後まで顔はわからない。
レックスに(雰囲気が?)似ているらしいけれど、レックスが少年すぎてそれもいまいちよくわからない。
とにかく、敵味方通じて一番何者かよくわからんかった。
かたくなにフードを外さなかったのはなにか意味があるのかな。
先に述べたように過去編をDLでやりたいとは思わないけれど、クエスト形式で現在のパーティーメンバーを掘り下げつつ、アデルの謎がわかるようなDLならやりたいです。
ラウラ
シンのヒノカ似スイートハートですね。天馬乗っててもまったく違和感ないわ。
死後も500年以上氷漬けで大切に大切に保管されていたのに、最後はシンと一緒ですらなくサタヒコ特攻でサタとともに普通に雲海の藻屑となったことにやや驚き。
そこは何かしらロマンチックな回想とともに、シンの死と同期させるべきではなかったのか。
カスミ(ファン・レ・ノルン)
ラウラ亡きあとマルベーニに同調された上にコアクリスタルちょっと取られてしまうとか、もうそれだけでかわいそうだと今なら言える。
ただ唯一の疑問は、マルベーニと同調したときになぜ「カスミ」という名前を憶えていなかったのか。
シンがラウラを食べてマンイーターになってることが影響しているのかな。
プレイしているときはうっすらとした想像でしかなかったけれど、シンからしたらラウラと同じ顔をしてラウラのブレイドだったカスミが何もかも忘れさせられて(?)、クソ坊主に同調してアーケディアにいること自体、許せなかったのも、今ならわかる。
とはいえ、少しラウラとシンのエピソードが出そろうまで生かしておいてもよかったような気もします。
そのうえでマルベーニに使い捨てにされてシンにトドメをさされるほうが、よりドラマティックではなかったかと。
(なんだか私がひどいことをしているようだ)
バーンもたいがい悪役だったんだけど、まあ、いっか……あいつ、ネタ枠だしw
今回も結局ハムスターだな。
サザダンも引き続き悪役だったも!
孤独で可愛い声だったニルニーがイケボのやり手ノポンになっていたのは驚きだったも!