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ゼノブレイド2:クリア雑感1~ストーリー

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1日からず~っとゼノブレイド2を年末進行の仕事の合間にやっていたので完全に沈黙していました。クリアには2週間ほどかかり、そのあとちまちまとレアブレイド集めやクエストをやりながら、レアブレがあと1体となりレベルも90になったのでいい加減自分用記録をつけておこうと思います。

ゼノブレイドを100点とするとゼノブレイド2は70点くらいかな、と思う私のネタバレ感想。

FF10グランディアのいいところも悪いところも全部もらって、バトルで味付けしてゼノお得意のSFでシメたって感じですかね。

 70点の理由はストーリー。

ゼノブレイドクロスは未履修ですが、ゼノブレイド後、満を持して世に送り出されたクロスがオンライン&アバターで、ゼノブレイドが多くの人々を魅了した理由であるストーリーとキャラクターが薄いことによって批評されていることは知っていました。

今回「ゼノブレイド2」としてナンバリングされたことで、モノリス側も「ストーリーに力を入れる」と言っていたので、発売前から期待値はMAX。ただ、「ボーイミーツガールのジュブナイル」「ホムラの露出度の高さ」「キャラデザ」で、ターゲットはよりヲタ向けに絞ったのであろうことは分かっていたので、やや不安もありました。

発売後、実際触ってみればキャラデザそのものはさほど気になりませんでした(いろいろあるのは後述)。

ただ私はゼノブレイドのストーリーのどこに惹かれたかというと、最終的なスケールの大きさによるどんでん返しよりも、そこに至るハイエンターとテレシアの関係にグッと来ていました。メリアが混血である意味、サブクエストで生き残った人々が混血である事実、純血しか衛士になれなくておそらく彼らであったであろうテレシアがさまようアカモート。このあたりの折り重ねられた悲劇のダメ押しが、最終的に兄テレシアをメリアが討つこと。

このプロットがめちゃくちゃ好きで好きで好きで。

1になんでイベントシアターないかな!

兄様イベント何度でも見返すんですけど!

……話がずれた。

あとはそもそも学者肌のシュルクが旅立つ理由が「復讐」。

あまりにも壮絶で、でも絶対に曲げられないもの。

それを支えるブレない親友ラインと、見守る大人であるダンバンさん。

大人だけど人間くさすぎて危なっかしいカルナ。

見た目に反して包容力があってダンバンさえも包んでしまえるリキ。

パーティメンバーが主人公たるシュルクを中心に、シュルクの方を向いていた。

けれど、2ではレックスがあまりにも前向きで社会人としても立派で、正直非の打ちどころがなさすぎるから、むしろ回りのほうが不安定。

序盤で古代船に乗り込みさえしなければ、ホムラに会ってさえいなければ、サルベージャーとしてその名を馳せて十分人生満喫できていたと思うわけで。(まあ世界滅亡するだろうけど)

要はレックスのことは「普通の少年」とは言うけれど、シュルクと比べたら完璧超人すぎて悲壮感ゼロ。人間できすぎ!

だから周りのフォローもいらないというかむしろレックスがフォロー側。

なのにホムラからして周りは自分の都合いいようにいろんなことダンマリ。

ちょっとみんな(というか特にじっちゃんとホムラ)レックスが優しいのと人間できすぎてることに甘えすぎてないか!?

ストーリーにおける後出しジャンケンが多すぎて。これだけレックスに甘えているなら、もっとレックスのこと信用しなよ、って感じでしかなかった。

そんなわけで、じっちゃんとホムラにさほど感情移入できないので、ニア派(笑)な私からするとラストも正直ドン引きですよ。

おいおい。ボーイミーツガールズだろこれじゃ。

複数形のない日本語便利だな!

せめて見た目プネウマで人格統合されて一人で出てくるか、呼び方選んだほうだけ出てくるかにしてほしかった。

ラストだけ見たら、キングオブサルベージャーでアルスト全商店のオーナーでアルスト最大の傭兵団の団長である弱冠15歳のマスタードライバー・レックスくんハーレム展開にしかならないですやん……。

そんなレックスを見たくないし、ジークに「ホムラとヒカリどっちが好きや」って聞かれたときに「同じ人物だし」って答えていたレックスには、エンディングでもっともっと明確な答えをあげてくれ。

ハッピーエンドはいいんだ。

メリア派の私だけど、フィオルンが「その時不思議なことが起こった」でメカルンじゃなくなって戻ってきているのもよかったね、って思える。

メリアは身を引く潔さがあるのがいい。ニアもその点では告白玉砕吹っ切れるまでがワンセットで好きだけど、吹っ切るにしてもホムヒカ二人いるってどうなんよ……。

イーラ側もどれだけシン個人の掘り下げを行おうと、やってきたことがデカすぎて擁護の余地がない。

まあだから下手に完全に仲間にならなくてよかったとは思っています。

あとあの人、声がアルヴィースだったら完全に外見セシル(FF4)すぎるわー。

イーラの他の人材も、ヨシツネとベンケイのマンイーターネタなんて、コールさんのところでやってればよかったと思うし、サタヒコもそうだと思わせておいて、ジークのブレイドイーターバレあたりのところで同じくサタヒコも実はそっちだった、ってことにすればよかったと思うのですが。

8話以降にそのあたりを一気に詰め込みすぎ。

情報は小出しすぎても後出しでもダメだし、過多でもダメ。

難しいね。

そのあたりのプレイヤーに考察させる情報を出すタイミングと、大枠のストーリーへの絡ませ方が2はヘタだった印象です。

おかげで魅力的な設定もかなり死んでいると思います。

ミクマリばりにコアクリスタル狩りしている野良ベンケイとどこかで出会って一戦交えるイベントくらいあればよかったのに。

サタヒコが艇で「夕飯だぜー」とかって迎えにきてなんだかんだいってベンケイ撤退…みたいな。こっちもホムラは夕飯作ってるかなんかでいない状態にして聖杯様ご一行だとバレないような……あ、ニアがいたらバレるか。

マルベーニ? あいつシーモアFF10)だよね?

 

ただ面白くなかったかというと、そうではない。

ホムラに踊らされている感はあったけれど、終盤の畳みかけるようなSFぶりは結構好きです。

そして、かなり純粋に「1とは一切つながりがない」というのを信じ切っていたため、クラウスが出てきた瞬間「!?」となり、シュルクの声が聞こえてたときには「おおおおお」となりました。でもこれ、無印未プレイの人はカタルシス感じられないと思うのですが、未プレイの人は今作のどこで一番のカタルシスを感じるのでしょうか。

むしろ2をプレイしたことによって、1の謎空間とか結局よくわからなかったアルヴィースのことが理解できた気がするので、それが後付け設定だったとしても、私自身は2をプレイしたことに一切の後悔はないです。

そして何より、無印からそうですが、結局戦闘が楽しくていろいろやっちゃうんですよね……。

 

そんなわけでまだプレイ中です。

2周目はちゃんと好きなあたりのストーリーだけ拾いながらサクサクやりたいので、アップデートがくるまでは今のデータを鍛えておきます。